アレルギーやアトピー性皮膚炎に悩む人は年々増加傾向にあります。アトピーなどアレルギーによる敏感肌が起こる原因は、アレルギー体質だけではありません。そんなアトピー性皮膚炎を発症するメカニズムについてお話しします。

アトピー性皮膚炎の発症メカニズム

アトピー性皮膚炎というのは、アレルギー体質が遺伝して起こっているものと思われがちですが、実はそれだけではありません。

アトピー性皮膚炎を発症する要因には、

・アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)
・アレルギー体質
・肌のバリア機能の低下(敏感肌)

の3つがあります。この3つの要因が重なることでアトピー性皮膚炎を発症します。

この3つの要因について詳しく説明していきます。

アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)

アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)というのは、ほこりやダニ、花粉、食べ物、金属など。
人によって、どのアレルゲンによってアレルギーを引き起こすかは違がいます。
なるべく、アレルギーを引き起こす原因物質をみが起こる原因を体に取り込まないようにすることが必要です。

しかし、食べ物などは食べないようにすることで、アレルギーを抑えることはできますが、
ほこりやダニ、花粉など、空気中に存在するものを避けるというのは難しく、アレルゲンを完全に取り除くことはできません。

アレルギー体質

アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーを引き起こす要因として、アレルギー体質があります。
アレルギー体質というのは体の免疫細胞が大きく影響しています。

体の免疫細胞には「ウイルスに反応する免疫細胞(Th1)」と「アレルギーに反応する免疫細胞(Th2)」があります。
アレルギーに反応する免疫細胞(Th2)が増えることで、体内の入ってきたアレルゲンに対して過剰に体が反応して、
アレルギーを引き起してしまいます。

現代人は、昔と比べて生活環境や衛生環境が良くなったことで、乳幼児期にアレルゲンとの感染する機会が減ったことで、
免疫機能の発達が未熟なため、免疫バランスが崩れやすく、アレルギー体質になりすいという仮説があります。

アレルギー体質の人は、体内の免疫細胞のバランスが乱れ、アレルギーに反応する免疫細胞が多い状態です。
体の免疫細胞のバランスは、バランスの摂れた食事や、生活環境によっても改善することができます。

肌のバリア機能の低下(敏感肌)

敏感肌というのは、肌のバリア機能が低下している状態です。
肌のバリア機能が低下していると、肌の水分は蒸発しやすく、外からのアレルゲンなどの外的刺激が皮膚の中に侵入しやすくなります。
そうなると、肌は乾燥し、アレルゲンが侵入することによって、カサカサかゆみなどのアトピー性皮膚炎の症状が起こりやすくなります。

最近では、大人になってからアトピーを発症する人が増えていますが、
食生活や生活習慣の乱れ、ストレスなどによって、免疫力が低下しアレルギー体質に傾き、敏感肌になっていることと重なっていることが原因です。

体の内側と外側、両方のケアが大切

アトピー性皮膚炎は3つの要因が重なることで発症します。
アレルゲンを取り除くことは難しいですが、アレルギー体質と敏感肌は毎日の生活習慣・スキンケアで改善することはできます。

アレルギーによる肌の症状は、薬を使って一時的に抑えることはできますが、薬で体質が改善されることはありません。
だからこそ、体の内側からは、体の免疫力をつける食生活、生活習慣を心がけ、体の外側からは敏感肌にならないように、毎日のスキンケアでしっかりと肌を守りながら肌本来の力を育てることが大切です。