肌が持っている機能と役割が弱ってしまうこで、アレルギーや敏感肌などが起こりやすくなっていまいます。では、肌が持つ本来の役割と機能を知っていますか?敏感肌のスキンケアの基本「肌の機能・肌の役割」についてお話しします。

肌の機能・肌の役割

敏感肌のスキンケアをするまえに「肌の機能・肌の役割」について知っていますか?

意外に複雑な肌のしくみ

私たちの体全体を包んでいる肌は、大人では1.6㎡もの面積になります。そんな肌の構造は、外側から順に、「表皮」「真皮」「皮下組織」と、層のようになっています。肌の内部には血管・リンパ管や神経系、皮脂腺・汗腺などの付属器があり、それぞれが関連して働いています。

体を守る肌の機能

肌には、2つの大きな役割があります。

・外からくる有害な刺激から体を保護すること
・体内の環境を一定に調節すること

2つの役割をする肌の機能について説明します。

物理化防衛機能

表皮の一番外側にある角層は、熱、光、化学物質、病原体など、物理的な刺激から守る機能(バリア機能)を果たしています。また、真皮やその下の皮下組織は、外側からの力が直接内部にまで及ばないようにクッションの役割を果たしています。

保湿機能

表皮の一番外側にある角層には、皮膚の水分をキープする水分保持機能と、人体内部の水分が失われないようにする水分バリア機能があります。角質層の水分が少なくなると、角質層がボロボロになり乾燥し、外からの刺激を受けやすい敏感肌になりやすくなります。

体温調節機能

肌は、熱くなると汗をかいて体を冷まし、寒くなると毛細血管の収縮して体温を上げたりと、調節しながら、私たちの体温を一定に保つ働きをしています。

分泌物排泄機能用

肌は、汗腺から汗を、皮脂腺から皮脂を、というように分泌物を排泄する機能があります。汗には体温調節機能があり、皮脂には細菌の増加や感染を防ぐ不飽和脂肪酸が含まれています。

その他の機能

肌には、上記以外にも紫外線防御、抗酸化、免疫、知覚、吸収、皮膚呼吸、感情伝達、ビタミンDの生合成など、さまざまな機能があります。

肌のバリア機能、表皮と角質

私たちの肌の一番外側にあるのが表皮で厚さは平均約0.2mmです。足の裏などは厚く、まぶたなどよく動く部分は薄いのが特徴です。表皮は、4つの層からできていて、一番外側の「角層(かくそう)」はバリア機能、その次に、紫外線から肌を守る「顆粒層(かりゅうそう)」栄養を補給する「有棘層(ゆうきょくそう)」、新しい表皮細胞を生み出す「基底層(きていそう)」の順となっています。

敏感肌に大切なのは肌のバリア機能

表皮の一番外側にある角層は、角質細胞が重なってできています。その厚さはわずか約0.02mmで、とても薄い膜ですが、バリア機能と保湿機能という、私たちの体にとって、とても重要な働きをしています。

角層のバリア機能には2つあり、

・外からの刺激(紫外線・ほこり・菌など)が、体内に入らないようにします。
・体の内側にある水分の蒸散を防いで、体を乾燥から守ります。

角層には約20~30%の水分が含まれていて、保湿機能によって潤いを保っています。この角層のバリア機能が敏感肌にとってはとても重要なのです。

肌の機能を再生するターンオーバー

私たちの表皮は、絶えず生まれ変わり新しいものに入れ替わっているのです。それをターンオーバーといいます。角質層で肌の細胞がたえず入れ替わることで、私たちの肌は潤いのある健康な状態が保たれます。また、肌が傷ついても、やがてかさぶたとなってはがれ落ち、きれいな肌に生まれ変われるのも、ターンオーバーがあるおかげです。

たえず繰り返しているターンオーバーの正常な周期は、およそ4~8週間日程度ですが、ターンオーバーが進むスピードには個人差があり、同じ人の肌でも、体の部位によっても異なります。また、年齢によってもターンオーバーの周期は変わります。肌にできた傷が若いころと比べて治りにくくなったということはありませんか?これは、年齢を重ねることで、ターンオーバーの周期が遅くなるためです。

ターンオーバーの機能が低下すると、しみやくすみなどの肌トラブルが起こりやすくなります。また、水分保湿機能も低下するので肌が乾燥しやすくなり、外部からの刺激も受けやすくなることで敏感肌になりやすくなってしまうのです。一度敏感肌になってしまうと、なかなか正常な肌には戻りにくくなるため、毎日のスキンケアで体の外と内から、できるだけ早く、有効な対策をしていく必要があります。

まずは、肌が本来持って生きる役割や機能を理解することで、敏感肌にさせない肌本来の力を取り戻すように心がけることが必要です。